仕事のやりがい
Vol.0842022.4
- 「20年を振り返って」
-
職種:
看護師勤続年数:
20年1ヶ月 -
50才で西伊豆に転居し、半日パートタイムとして2001年秋から病棟勤務をする事になりました。仕事を始めてみると基本的な看護業務が確立されていない事に気付きました。特に口腔ケアが不十分で、朝の保清に訪問すると、患者さんの口の中には朝ごはんの残渣物や粉薬が残っている。食事の出来ない患者さんの口腔内は乾燥して分泌物が咽頭まで張り付いている状況に毎日のように遭遇しました。
そこで中堅看護師に呼びかけ、まず口腔ケア委員会を立ち上げました。①食後の口腔ケアで入れ歯の洗浄も行なうこと。②ケア用具として吸引付き歯ブラシやケアガーゼ、保湿ゼリー等の用品を導入。③ケアの必要性とケア技術を講演しました。また高齢者の誤嚥性肺炎が言われ始めた頃でしたので、食事介助や食形態についても学習しました。
今では当たり前に誰もがケア出来る様になりましたが、そんな夜明け前があり、取り組んだ事を懐かしく思います。
70才を超え、乳がん再発多発転移を宣告される中で、治療と仕事を両立しながら働ける喜びを感じています。若いスタッフを助けながら、もうしばらく働きたいと思っています。