当地域は県内でも高齢化が最も進んでおり、病院の診療に留まることなく、在宅に目を向ける必要性が生じています。2年前より外来ではスタッフの勤務に余裕がある時に、医師の往診に同行し情報収集を行うこととしました。実際の現場を見て、医師ではなくても患者さんの状況を把握している看護師の必要性を感じました。同時に、私に助けを求める患者さんの声を聴いて、病院に来ることのできない患者さんの為に、自分のできることをしたいと思う気持ちが強くなりました。

先月、当直医から夜間、私の自宅へ連絡が入り「訪問診療を行っている患者さんの状態を診て来て欲しい」という依頼がありました。患者さんは、入院中や外来で顔見知りだったため、「あんたが来てくれて安心したわぁ」と涙を流されました。その姿を見て、患者さんとご家族と顔の見える関係を築き、一人でも多くの患者さんや御家族の不安を取り除くことが、私のやりがいに繋がっていることを実感しました。

今後、在宅看取りや在宅介護が増えていくと思います。医療資源、マンパワーが不足しているこの地域で、大きな役割を担っている西伊豆健育会病院で働けることを幸せに思います。多くの患者さんを笑顔にするために取り組んでいきたいと考えています。そして患者さんのみならず自分の笑顔で患者さんを元気にしたいと思います。

TV勉強会や学研オンデマンドを通じての学びの機会を与えていただけたことや、先輩職員の方々からのご指導のお陰と思っております。今後もご利用者の方々に質の高い介護・サービスを提供できるよう、研修や勉強会にも積極的に参加し、自ら得た知識を実践していきたいと思います。このような機会を頂きありがとうございました。