仕事のやりがい

Vol.0072015.05
「『笑顔になる食事』の実現に向けて」
職種:
管理栄養士
勤続年数:
11ヵ月

私達、栄養士は白衣を着て仕事をしています。病院と言う空間の中で、患者さんからは少し距離を置かれることもあります。そこで、栄養指導などで患者さんと接する時、会話の中に少し方言を交えて、患者さんが自然と笑顔になれるように工夫をしています。また個々の患者さんに即したパンフレットを作成し、食事療法について患者さんのみならず御家族も理解しやすいように指導を行っています。

先日、退院を4日後に控えた、透析を導入したばかりの患者さんに、奥様と一緒に退院時栄養指導を行いました。患者さんから「透析になって治療を始めたら、もう味のする物は食べられないと思っていたよ。」「肉とか魚も食べていいんだね。」「病院の食事が美味しくて驚いた。」と言って頂きました。そして、栄養指導を終えようとした時、患者さんが、奥様と私に向けて「俺も一緒に頑張るよ!」と、ガッツポーズを見せてくれました。私はその言葉にとても感動しました。

栄養指導を行い、患者さんから治療に対して前向きな発言を聴けた時に、一番の『仕事のやりがい』を感じます。透析患者さんは日々の生活の中、1日3食の食事を制限をしなければならないのは、とても大変なことです。退院後の食生活に患者さんや御家族は、とても大きな不安があると思います。その不安を少しでも取り除き、安心して退院していただけるような栄養指導と、理念実現に向けた今年度の目標である『笑顔になる食事』の実現に向けて、これからも頑張っていきたいと思います。