私は、平成20年3月にパートとして入職し、勤続13年になります。今までと違う業種で、不安を感じながらも初日を迎えたことを昨日のことの様に覚えています。当時53歳の私には人並の努力では皆さんについていけないという思いから、休み時間にメニュー表を書き写したり、自宅で会社と同じメニュー表を自作し自己学習に努めていました。
月日が過ぎ、仕事にも気持ちの余裕を持てるようになり、患者さんにも、日常的な会話、はげまし、床に素足で食事をしている方には、スリッパをはかせたり、食事を何より楽しみにしている患者さんにイベント食を予告したり、ほんの些細な事を心掛けることができるようになりました。

患者さんから直接、感謝のお手紙を頂いたり、私の声が廊下で聞こえるとホッとすると言って頂けたりすると、少しでも寄り添えたのではないかと感じ、やりがいを感じ、その度に毎日一生懸命頑張らなくてはと思うことができました。

人生最後の転職として振り返ると、患者さんからの感謝の言葉や、同僚の温かさに支えられていたことを再確認し、本当にやりがいのある仕事に従事できたことに感謝をしています。