仕事のやりがい
Vol.131
2026.07
入所介護職員
勤続年数: 12年3カ月
「帰りたい」の奥にある想いに寄り添って
しおさいに入職した当時は介護の経験がなく、覚えることも多い中で日々業務に追われていました。気がつけば10年が過ぎ、今では指導される側から指導する立場となりました。
しかし、経験を重ねるほど、ご利用者への接遇や対応の難しさを感じます。特に帰宅願望のある方への対応には悩むことがあります。あるご利用者は、「今日、家に帰らせてもらいます」と毎日のように話され、不穏な様子が見られていました。そこで、その言葉の背景にある思いを伺うと、「庭の草取りをしないと、お客さんが来た時に恥ずかしいから」と、ご自宅のことを心配されていることが分かりました。
ご家族に協力していただき、自宅周辺や庭の様子を動画で撮影していただき、ご本人に見ていただきました。すると、「家は大丈夫だね」と安心され、久しぶりに自宅の様子を確認できたことを喜ばれました。その後は不穏な様子も落ち着き、穏やかに過ごされるようになりました。この経験から、ご利用者の言葉だけでなく、その背景にある「思い」を理解することの大切さを学びました。その方に合った方法を考え、チームで実践し、安心につながった瞬間に立ち会えることが、介護の大きなやりがいであり醍醐味だと感じています。
これからも一人ひとりの気持ちに寄り添い、その人らしさを大切にした支援を心がけ、笑顔の多いしおさいをつくっていきたいと思います。