仕事のやりがい

Vol.097
2023.09
ケアワーカー
勤続年数: 10年

ご利用者への隙間時間を利用したレクリエーションに取り組み

私は本年度レクリエーション係として活動を行っております。
ご利用者に喜んでいただけるにはどんな楽しみの提供が良いかを考え、繰り返し実施し、隙間時間でのレクリエーションに重点を置いて実施しております。そのきっかけは入所ご利用者の方が、不定愁訴による訴えが多く、なんとか不穏状況を払拭できないかと考えたことが始まりでした。レクリエーションといったら時間にゆとりがないとできないのではないかと勝手に思い込んでいた部分があり、なかなか良い発想が浮かばず、難航していました。事例を通し少しの時間でも、その時々に提供できないかと考え、ご利用者の普段の会話で「昔から島倉千代子が好きだな」と話していることを基に企画を考案していきました。
そこで、毎食の食前食後、おやつ提供時などの離床している隙間時間を活用し、曲を流すことから始めてみました。曲をかけると「あ、島倉千代子だ」とすぐに反応がありました。その後、時間を見つけて回数を重ねる内に
「この曲が一番好きなんだよなぁ」「この曲も好きだな」などの会話も増え、サビのフレーズを口ずさむような光景も見られました。継続していくうちに、ご利用者の表情も笑顔が増え、不穏な症状が徐々に減っていきました。また、他のご利用者も歌を口ずさんだり、静かに鑑賞されたりと、個々に楽しまれる様子も見られ、不穏状況を軽減していければと当初は実施していましたが、ご利用者だけではなく、他にも多くのご利用者が楽しまれ、
笑顔で過ごしていただく時間が増えたことに喜びを感じました。
今回の事例を通し、ご利用者一人一人のアセスメントを細目に行い、もっと色々な発想・様々な場面での活動を考え、日々の生活に少しでも刺激や楽しみの提供ができるよう今後も努めて行きたいと思います。