仕事のやりがい

Vol.096
2023.08
介護士
勤続年数: 5年7か月

ご利用者と意思の疎通ができた喜び

初めての介護職、しおさいに入職して5年が経ちました。入職初日はご利用者との関わり方に不安でいっぱいでした。耳は遠いけれど普通に会話ができ、身体は動かしにくそうではあるが自分で行動する祖父母のイメージしかなかった私は、介護を必要とするご利用者と関わり、初日から衝撃を受けてしまいました。また、人とのコミュニケーションで緊張してしまう性格から、ご利用者との意思疎通が上手く出来ず、悩んでいた事を思い出します。それでも、上司や同僚にフォローしていただき、時にはご利用者にパワーを頂き、気づけば早5年、未だに緊張するコミュニケーションですが、そんな私の日課は出勤前の車の中で『自分の立場から考えるのではなく、ご利用
者の立場から考える』と、唱える事です。私の立場で考えている時は、ご利用者の思いを汲み取る事は出来ません。ご利用者の立場で考えられた時に始めて『あぁ、こうしたかったのか』と言う事が分かり、意思疎通へと繋がっていきます。
私の一日はご利用者と一緒に午前中体操を担当し、ご利用者との関わりがとても濃くなっています。言語をしっかりと発する事が難しいご利用者も多く、ご利用者の思いを汲み取る事がとても重要になります。未だに完璧に出来たと思えた事はありませんが、思いを汲み取り意思疎通が出来た時が一番嬉しく、これが私のやりがいになっていると自覚しています。
これからも毎朝の日課を続け、介護度や状態の異なるご利用者それぞれの思いを、できる限り汲み取れるよう精進していきたいと思います。