仕事のやりがい
Vol.083
2022.06
ケアワーカー
勤続年数: 7年9ヵ月
充実した一日
私は入職して7年9ヶ月が経ち、現在、通所リハビリテーションで働いています。初めて介護に携わった当初は、日々の業務とご利用者の対応で精一杯の毎日だった事を今も覚えています。心が折れそうになった事もありましたが、上司や同僚の助けに支えられながら介護に携わってきました。
私は、入職当初早々に感じた『ご利用者が過ごす、しおさいでの1日は充実したものであって欲しい』との思いは今も変わりません。介護度の違うご利用者1人1人に合った1日を見つけていく事は、難しい事ではありますが、その1日の中に1つでも、心ときめかせるワクワクするような事があれば、しおさいでの1日に充実感を持って貰えるのではないかと思っております。まだまだ未熟ではありますが業務に慣れ始めた頃、この思いを形にしたいと上司に相談し、ご利用者が比較的自由な時間がとれる時間帯に、習字を取り入れてみました。
「 字が下手で・・・」「 筆が上手く持てない・・・」との不安な声を耳にする中、ご利用者が「上手」と言う事に囚われているように感じたため、決して、上手い下手との言葉は使わず、根気よく「職員と一緒に」「自由に書いて」と、声を掛け続けました。参加者も少しずつ増え今では、「 次はいつ?」と明るい声が聞こえ、ご利用者の1日の楽しみに協力出来ていることを嬉しく思っています。
また、出来た作品を掲示し、ご利用者同士での会話や、自宅に持ち帰ってご家族との会話が拡がるなどコミュニケーションのきっかけにもなっているそうです。今後も、やってみたいことを積極的に応援してくれる仲間や上司と共に「ご利用者が楽しんでいただけることは何か」毎日考え、提供し喜んで頂けることが私のやりがいです。