仕事のやりがい
Vol.070
2021.04
介護福祉士
勤続年数: 8年
レクリエーションを通じた輝ける時間
私は入職8年目です。昨年度レクリエーション係を担当いたしました。昨年度は、その場を楽しむレクリエーションだけではなく、植物を育てるという長期に渡る楽しみの提供を掲げました。その中でNさんは90歳を超え、ご自分で出来ないことが増え、表情も乏しく、全てにおいて悲嘆的になっていました。そこで、もともと畑仕事が好きだと聞いていた事もあり、車椅子から水やりなどの世話が出来るよう、アボカド栽培を提案し、居室に置かせて頂きました。勤務の際には必ず訪室し、二人で世話をしながら色々な話をしました。すると、日に日に少しずつ育って行くアボカドを見たNさんは、成長が楽しみだと仰って下さいました。アボカドの世話中に見える普段とは違った言動・表情、今まで見る事のなかったNさんの様子を知る事が出来ました。育てたアボカドの前で撮影した写真を見た上司からは、「こんなNさんの表情が撮れるなんて。最近明るさを取り戻したのは生活の中に楽しみが出来たからだね」と驚かれました。アボカド栽培を通してNさんの言動が前向きになった事、以前より穏やかな表情や笑顔を見る事が出来、Nさんに少しでも「輝きの時間」を取り戻し、楽しみを提供出来たのではないかと考え、私はレクリエーション係の仕事にやりがいを感じました。今後も介護福祉士として色々な発想でレクリエーションを考え、たくさんの利用者さんの毎日に少しでも「輝きの一日」を提供出来る様に努めて行きたいと思います。