仕事のやりがい
Vol.068
2020.11
調理師
勤続年数: 20年3ヶ月
おいしくないの言葉
私は、栄養士としてしおさいに勤務し20年になります。今まで利用者さんからの「おいしい」の言葉をやりがいに献立作成、調理を行ってきました。これまで、より多くの利用者さんに「おいしい」と喜んで頂けるよう食事介助など、利用者さんと関わる機会や、栄養ケアマネジメントなどでお部屋に伺いお話を聞く機会を増やすなど、日ごろからコミュニケーションをとるように心がけてきました。利用者さんの様子をもっと知るために食事の話に限らず世間話などいろいろな話をしその中から食事をおいしく食べて頂くためのヒントを探ります。
コミュニケーションが取れてくると、これまでは「おいしい」という言葉から「おいしくない」という言葉も聞き出せるようになります。その「おいしくない」の一例として人気だとばかり思っていた麺類のメニューにて利用者さんにとっては「麺を食べることが疲れる」という理由での「おいしくない」だったのです。まさに自分にはない感覚だったので、ものすごく衝撃的でした。「おいしい」だけでなく利用者さんからの「おいしくない」の言葉は食事の改善の大きなヒントとなり、やりがいを感じるようになりました。
これからも「もうひとつの楽しい家」の実現のため、大きなヒントの隠れた利用者さんの何気ない一言に耳を傾けていき、一つでも多くの「おいしい」を集めていきたいと思います。