仕事のやりがい

Vol.053
2019.07
看護師
勤続年数: 4年

もうひとつの楽しい家での看取り

私は入職して4年目となりました。入職した頃は在宅復帰をご希望される方もいましたが、最近は地域柄独居の方も多く、在宅ではなく、慣れ親しんだ施設で最期を迎えたいとお看取りを希望されることが多くあります。
老衰のため食事摂取困難となってきた方がいらした際、その方らしい最期を迎えていただくためにご家族と話し合いをしました。
ご家族は今まで頑張ってきたので最後に痛い思いはさせたくないと点滴も希望されませんでした。食べることが大好きだった方なので、ご本人が経口摂取できる間は少しでも召し上がっていただき、いよいよ何も食べられなくなってからは、苦痛の緩和に努め安楽に過ごしていただけるようケアを行いました。またご家族にもその都度お話をさせていただき、利用者さんとご家族の残り僅かな時間を大切に過ごしていただけるよう配慮させていただきました。最期はいつ息を引き取ったか分からないくらい苦痛の様子もなく穏やかでした。
「みなさんに看取っていただいて父は幸せでした」とのお言葉をいただき、ありがたかったです。
しおさいの理念でもある「もうひとつの楽しい家」はとても深いものだと思います。
自分の家で最期の時を迎えるのと同じように、しおさいでのお看取りをさせていただくことは看護師としてとてもやりがいのあることだと思います。
また仲間と思いを共有し、お互いに協力し合いながら今後も利用者さんが安心して過ごしていただけるように努めてまいります。